Advanced Audio Blog S7 #10 - “Yuru” Characters




Learn Japanese | JapanesePod101.com (Audio) show

Summary: Learn Japanese with JapanesePod101! Don't forget to stop by JapanesePod101.com for more great Japanese Language Learning Resources! -------Lesson Dialog------- ----Formal ---- 日本人は、古来、アニミズムに基づく文化を築いてきた。 動植物はもちろんのこと、石や道具などあらゆるものには「霊魂」が宿り、「霊魂」が宿ったものは、すべて人と同じように動き、話し、喜怒哀楽の感情をもつと考えたのである。 現在でも、こうした考え方に基づく生活習慣や年中行事は多いが、伝統的な文化の継承だけではなく、新しい文化も日々、生まれている。 その顕著な例が「ゆるキャラ」であろう。 「ゆるキャラ」とは、「ゆるいマスコットキャラクター」の略称である。 この名称は漫画家エッセイストであるみうらじゅん氏が考案したとされ、2008年以降、急速に広まった。 企業や自治体などのPRのために開発されたマスコットなどは昔からあったが、2010年に「ゆるキャラグランプリ」が開催されるに至ると、この開発は一気に加速した。 特に彦根城の「ひこにゃん」、熊本県の「くまモン」による経済効果が莫大なものに上ることが明らかになると、全国の自治体は、その規模に関わらず、こぞって個性的なキャラクターの開発を競うようになった。 「まちおこしのために頑張っているキャラクター」であることが、グランプリへのエントリー条件であるが、2016年のグランプリには、1400件を超える「ゆるキャラ」がエントリーしている。 総務省の統計によれば、現在の日本の自治体(市町村)の総数は、1700ほどであるから、ほぼ、すべての自治体に1体ずつ「ゆるキャラ」がいることとなる。 グランプリに輝いた「ゆるキャラ」によってもたらされる経済効果は大きい。 したがって、文字通り官民挙げて選挙活動を行い、投票を呼びかけるほどの過熱ぶりとなっている。 つまり、「ゆるキャラ」は、単なるマスコットではなく、今や、地域の期待を一身に背負っている存在なのだ。 その愛らしい外見の裏で、生き残りをかけた、「全くゆるくない」熾烈な争いが繰り広げられているのである。 ----Formal Vowelled---- にほんじんは、こらい、アニミズムにもとづくぶんかをきずいてきた。 どうしょくぶつはもちろんのこと、いしやどうぐなどあらゆるものには「れいこん」がやどり、「れいこん」がやどったものは、すべてひととおなじようにうごき、はなし、きどあいらくのかんじょうをもつとかんがえたのである。 げんざいでも、こうしたかんがえかたにもとづくせいかつしゅうかんやねんちゅうぎょうじはおおいが、でんとうてきなぶんかのけいしょうだけではなく、あたらしいぶんかもひび、うまれている。 そのけんちょなれいが「ゆるキャラ」であろう。「ゆるキャラ」とは、「ゆるいマスコットキャラクター」のりゃくしょうである。 このめいしょうはまんがかエッセイストであるみうらじゅんしがこうあんしたとされ、2008ねんいこう、きゅうそくにひろまった。 きぎょうやじちたいなどのPRのためにかいはつされたマスコットなどはむかしからあったが、2010ねんに「ゆるキャラグランプリ」がかいさいされるにいたると、このかいはつはいっきにかそくした。 とくにひこねじょうの「ひこにゃん」、くまもとけんの「くまモン」によるけいざいこうかがばくだいなものにのぼることがあきらかになると、ぜんこくのじちたいは、そのきぼにかかわらず、こぞってこせいてきなキャラクターのかいはつをきそうようになった。 「まちおこしのためにがんばっているキャラクター」であることが、グランプリへのエントリーじょうけんであるが、2016ねんのグランプリには、1400けんをこえる「ゆるキャラ」がエントリーしている。 そうむしょうのとうけいによれば、げんざいのにほんのじちたい(しちょうそん)のそうすうは、1700ほどであるから、ほぼ、すべてのじちたいに1たいずつ「ゆるキャラ」がいることとなる。 グランプリにかがやいた「ゆるキャラ」によってもたらされるけいざいこうかはおおきい。 したがって、もじどおりかんみんあげてせんきょかつどうをおこない、とうひょうをよびかけるほどのかねつぶりとなっている。 つまり、「ゆるキャラ」は、たんなるマスコットではなく、いまや、ちいきのきたいをいっしんにせおっているそんざいなのだ。 そのあいらしいがいけんのうらで、いきのこりをかけた、「まったくゆるくない」しれつなあらそいがくりひろげられているのである。 ----Formal English---- Since ancient times, Japanese have built cultures based on animism. Flora and fauna, as well as stones and utensils, "spirit" exists in everything, and everything that contains a "spirit" can move like all human beings, talking, thinking, and having emotions and feelings. Even now, the Japanese have many lifestyles and annual events based on these ideas. There are not only traditional cultures but also new cultures being born day by day. A remarkable example of this is the idea of "loose character," or "Yuru-Chara." Yuru-Chara is an abbreviation in Japanese for "loose (yurai) mascot character." This name is thought to have been devised by cartoonist and essayist Mr. Miura Jun and has spread rapidly since 2008. Mascots and other characters created for the PR of companies and local governments, etc. have been around since long ago, but this movement rapidly accelerated as the "Yuru-Chara Grand Prix" was held in 2010. Especially when it was revealed that the economic effect of "Hiko-nyan" of Hikone castle and "Kumamon" of Kumamoto prefecture was hugely positive, the municipalities nationwide began to compete for the development of unique characters irrespective of their size. It is an entry condition for the Grand Prix to be "a character working hard for its municipality," and more than 1,400 "Yuru-Chara" are entered into the 2016 Grand Prix. According to the statistics of the Ministry of Internal Affairs and Communications, the total number of current municipalities in Japan is about 1,700, so almost every local government has a "Yuru-Chara." The economic effect brought about by the "Yuru-Chara" which wins the Grand Prix is ​​great. Therefore, both public and private associations conduct their election campaigns for the Grand Prix, and appeal for a vote. In other wo [...]